マンガ・アニメ名言【~BLEACH~平子真子】
上に立つもんは~。
by平子真子(BLEACHI 36巻)
「上に立つもんは下のもんの気持ちは汲んでも顔色は窺ったらあかん。
好きなようににやったらええ。
それで誰もついて来えへんかったら器やなかったっちゅうだけの話や。」
「気持ちを汲む」と「顔色を窺う」、、この二つ、特に実行するにあたっては結構線引きが難しかったりするんですよね。
まずそれぞれの意味ですが、「気持ちを汲む」とは、「その人の立場となって考える事、気持ちに寄り添って考える事」とあります。
一方で「顔色を窺う」とは、「相手の表情から心の動きを知ろうとする事」とあります。一見よく似ている様に思えますが、こちらはもっと言うと、自分がどうしたいか、が主ではなく、どうすれば相手が喜ぶか、また不機嫌にならないか、といった事が基準でいわば相手のご機嫌取りが目的です。
自分の都合ばかりを優先し、部下の気持ちに見向きもしない上司も嫌ですよねー・・
でも部下のご機嫌取りをしてへこへこしている上司には誰もついていきたくないですよね?頼りない感じもするし。。
上の立場である以上言う時はビシッと言う、伝えるべき事は伝える事は必要です。組織の人間である以上、部下を引っ張って組織に貢献できるチームをつくり、ゆくゆくはそこから次世代のリーダーとなる人材を創出するのがリーダーのお仕事です。
リーダーにはモノ言わぬタイプ、威圧感のあるタイプ、比較的部下に近い距離感でひっぱるタイプ、その他色々なタイプがいるかと思います。部下は思っている以上に上の行動を見ています。
素晴らしいリーダーはほとんどが指示や方針がハッキリしている、どこかメンバー以上に動いている背中がみてとれる、メンバーが本当に困った時のフォローがうまい、といった特徴がある気がします。
逆に残念なリーダーは指示や方針があいまいでころころ変わる、色々言ってくるものの自分はどうなの?と思わせる行動が多い、普段は偉そうだが本当に困った時に助けてくれないといった特徴がある用な。。
ですが必ずしも前の上司と同じやり方でやる必要はありません。
目的目標を軸に自分で考え、自分の思う様にやってみて下さい。(部下(何なら上司も)の顔色は窺わないで下さい。)
でも同時に自分が部下の立場だった時に上司に思っていた事、感じていた事は忘れないで下さい。(部下の気持ちを汲んで下さい)
でないと日々上司としての仕事に追われていく内に、いつの間にか自分が部下だった時に嫌だなーと思っていた上司になってしまっているかもしれません。上の人は往々にして部下が思っている以上に忙しいのです。
また、個人的にはリーダーになる際は自分の頭の中で2番手を選出し、育てていくといい意味でとても楽になりますよ!
もうすぐ4月で昇格を控えている方もいるかもしれません。おめでとうございます!レイヤーが上がるとやれる幅と責任が増え、すべき仕事と見える景色、ものの見え方が変わります。
部下となる方の中には年上の方や年次が上の方もいるかもしれません。
上に立つことは特に慣れるまではとっっても大変ですが、その分自分の采配の自由度も増すので楽しい事もいっぱいあります!
その時に初めて今まで上司が言っていた事の本当の意味や状況なんかも身に染みてわかると思います。